2005年 05月 22日
好きな言葉である。
小学校の低学年のころは、まだわたしの父親も教育に対する情熱があったようで、半年ぐらい「ことわざ」のテストをやっていたのを覚えている。 たしかに、その頃の(いまでもそうとう)わたしは「茅ヶ崎」を「しがさき」と読んでいたり、「著す」を「ちょす」と読んだりしていたので、今から思えば親が一抹の不安を覚えることも理解できるのだけど。 そんな状況を憂慮したのか、わたしの父親は毎週「ことわざ」を5コぐらい書いたプリントを自作しては、1週間後にテストをするようなことをし始めたのだった。思えば、なぜ「ことわざ」なのかが???だが、そこに文学好きの感性のようなものだろうね。 さて、ある日の「ことわざ」テストにかの『既往は咎めず』というのが合った。『既往は咎めず』というのは「過ぎ去ったことをくよくよしても仕方が無い」という、もう万事に都合がよい言葉で、幼いながら膝をポンと打ち、「これだ!」と思ったのを覚えている。 それからというもの、なにかにつけては「既往は咎めず」を連発したわたし。「それはもう仕方がないよ、『既往は咎めず』というじゃない。」てな具合である。そーゆーへ理屈は得意ときてるので、もうどうしようもない。 当然、「既往は咎めず」以外はびたいち覚えてない。
by oidon-kagoshima
| 2005-05-22 23:49
| オビワン
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