2005年 01月 28日
家庭教師ってのは難儀なものだ。人にモノを教えるというのがこれほど大変か、やってみるまでわからなかった。そんなわけで週に3日、えっちらおっちら家庭教師にいっている。
お子さんは女子高生、現役セーラー服だ。わたしは、週に3日間セーラー服の部屋に入るのである。おそらく、次にセーラー服の部屋に入るのは自分の娘かもしれない。ものすごいレアである。 そんな話はどうでもいいとして、そもそも母上様に頼まれたのは「自発的な勉強を促すこと」であった。なんでも母親は市議会議員で、教育関係が専門らしい。言うことは間違っていない。先生というのは古来から生徒の自発性を促すべきなのであります。 ところがこれが難しい。この娘は「自発性を促す」どころか勉強に対する関心が「無い」のである。成績もそこそこ良いし、地区では良い学校に通っている。論旨通ったことも言うので「やればできる」感じはするのだから、もったいない話だ。 そんなわけで何をしているかと言うと、歴史の勉強をなぜしなくてはいけないのかと娘が言えば「それはね、どんな物事がおこるにも様々な物事との連関がある。それを解きほぐして、原因理由を見いだすためだよ。それに、歴史ってわかりやすい教養だからね。」だとか、国語を聞かれれば「たとえば法律や新聞の文章を読んでみんな違う意味にうけとったら困るでしょう。それを防ぐために論理的な読解力と語彙力をつけるんだよ。」だとか、英語は「海外でゲイを撃退するためだとかTOEICのスコアを伸ばすためだよ。」という具合の寺子屋みたいなのを展開しているのである。 3時間あるうち、そのような問答で2時間経過する。家庭教師は気楽な仕事ときたもんだ。らくちん。
by oidon-kagoshima
| 2005-01-28 20:09
| オビワン
|
ファン申請 |
||