2005年 02月 05日
Golf GTI、車自体はどうなのかしらと思うが、CFは気分が出てる。『雨に唄えば』でジーン・ケリーが唄い踊る有名なシーンから。現代風アレンジかしら。なかなか気分があって格好いいね。しかも、動きも良く似てる。 参考:Golf GTIのCF 『雨に唄えば』といえば、50年代のミュージカル作品の中でも有名である。当時はミュージカル映画がわんさか作られていて、ライオンががおーと吠えるMGMなどがよく作った。今より舞台がメジャーなものであったため、ブロードウェイ舞台の映画化が多かったのもこの頃。ちなみに、舞台というとお堅いイメージがあるけど、’ショウ’と言うと当時の気分がぐっと出る。 この頃は本当にミュージカル映画がよく作られた。『巴里のアメリカ人』とか『踊る大紐育』とかね。少し離れたところでは『パリの恋人』とか。当時のハーパーズ・バザーやヴォーグといった雑誌も大変モダンな感じがしてよろしい。エイジアという雑誌のカバーがたいへん美しかった、というのはまた別の話。 さて、そんなMGMミュージカルの総集編が『ザッツ・エンターテイメント』になる。司会役のキャストも魅力的な人ばかりで、ずいぶん楽しませてくれるのだ。和田誠に言わせれば、ナレーターのフランク・シナトラが言うこんなセリフが名セリフになる。 「ミュージカルのストーリイは単純ですが頭で考えさせるのではなく、心に訴えるのです」 『ザッツ・エンターテイメント』というタイトルの由来は、これまたミュージカルのクラシックスである『バンド・ワゴン』の挿入歌からと言うことになる。主演しているのはフレッド・アステアという小粋な俳優、この人がめっぽう格好いいわけだ。前出のジーン・ケリーを太陽のSalsoulとすれば、このアステアは月のWestendと言っていいかしらん。まあ、そんな感じだろう。どちらもはずせないと言うこと。 『バンド・ワゴン』で使われているのが「ザッツ・エンターテイメント」というナンバー。映画はこの曲が名付け親だ。このナンバーがこれまた’ごきげん’な感じで非常によい。娯楽の基本である「あしたもがんばろうかな」という気持ちにさせてくれる、いい曲なのである。そんな『バンド・ワゴン』の名セリフと言えば、 「人生の中で起こることはすべてショウの中でも起こる」 となる。ほら、’ショウ’というとぐっと気分がでるでしょ? 参考:ゆごっぷ(こちらで知りました)
by oidon-kagoshima
| 2005-02-05 10:30
| 昔の映画シリーズ
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